自園調理のメリットとは?よくある悩みと解決策 委託して安定した給食提供を

保育園の運営を考えたときに、自園調理を検討することもあるでしょう。自園調理の場合「できたての料理が食べられる」「食材や献立にこだわれる」などのメリットがあります。一方で自園調理ならではの問題があるのも事実です。そこで今回は、自園調理について改めて考えたうえで、自園調理のメリットやよくある悩み、自園調理の事例などについて詳しく見ていきます。
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この記事の筆者・監修者

名阪食品お役立ち情報発信チーム
名阪食品の「お役立ち情報」の編集者。「すべては、お客様の健康で楽しく豊かな食生活のために」を理念に1日約7万食の給食を提供している。給食運営施設は学校・保育・高齢者施設・社員食堂と幅広く、お客様のお悩みや喜んでいただいた事例を発信している。
1.自園調理とは?(直営・委託)
給自園調理とは、保育園に調理室を設けて園内で子どもたちの食事を調理することを指します。保育園に栄養士や調理師を配置する必要があるのも、自園調理の特徴です。ここでは、そんな自園調理のメリットを紹介します。
(1)イベントと関連付けた食育ができる

日本では年間を通じて、ひな祭りやこどもの日、クリスマス、冬至など季節に応じたイベントがあります。自園調理であれば、そういったイベントと食事を関連付けて食育をすることが可能です。また、園児が収穫した野菜や地元の食材を使って調理するなど、食材にこだわった給食を提供できます。
(2)できたての料理が食べられる
自園調理の場合、調理室から教室までの距離が近いことから、できたての料理を温かいうちに食べられるというメリットがあります。また、子どもたちは調理師が調理している姿を見たり、音や匂いで料理に興味を示したりもできるでしょう。このように、自園調理には食への興味を引き出す役割もあるのです。
(3)アレルギーに対する個別対応ができる
園児のなかには食物アレルギーを持つ子どももいるでしょう。自園調理であれば、アレルゲンを排除することでほかの子どもと同じように食事が楽しめます。また、子どもの体調に合わせて、白米をおかゆに変更するなどの個別対応も可能です。
2.自園調理のよくある悩みと解決策
ここまで自園調理のメリットを紹介しましたが、自園調理には問題点もあります。その問題点が悩みとなり、自園調理に踏み出せないという保育園も少なくありません。ここでは自園調理でよくある悩みや解決策について見ていきましょう。
(1)栄養士・調理師の雇用
自園給食の調理は、誰でも行えるわけではありません。子どもたちの健康管理を徹底したうえで栄養バランスが整った給食を提供するためには、栄養士や調理師を雇用する必要があります。そうすると、賃金が発生するだけではなく福利厚生費も発生し、人件費が大きな負担になるでしょう。
また、自園調理で使う食材は毎日調達しなければなりません。食材の供給が止まった場合の対処や、物価高騰による給食費の調整が必要になることもあるでしょう。
委託給食であれば、自園で栄養士や調理師を雇用する必要がないため人件費を削減できます。さらに、長期を見据えた契約によって食材を調達しているので、供給の不安や価格に関する悩みも解決できるでしょう。
(2)衛生管理・食の安全確保

調理師は調理するだけではなく、食中毒を起こさないよう細心の注意を払わなければなりません。そのため、調理場の衛生管理や調理器具の洗浄・消毒、食品の安全性のチェックなどを行う必要があります。
徹底した衛生管理が行われているかの確認も必要であり、通常業務以外にもさまざまな点検が必要になります。これには、大きな労力が求められるでしょう。
外部への委託であれば、調理場や調理器具の衛生管理が不要であり、調理を専門とする調理場で作られた給食を配膳すれば良いため、衛生管理も行き届いており効率的です。
(3)イベント食への対応
前述しましたが、日本を含め世界にはさまざまなイベントがあります。子どもたちに日本や世界の食文化を教えたり、イベントを行ったりするためには、それに合った献立を作成する必要が生じます。
ただし、各種イベントの意味も理解でき、子どもたちが楽しめるようなイベント食を毎回考えるのは簡単ではないでしょう。
外部委託の給食であれば、これまでのノウハウや実績をもとに、さまざまなイベント食を提供しています。保育園の栄養士や調理師が献立を考えなくても良いため、負担が軽減できるでしょう。
3.自園調理の面白い事例
自園調理では、ある程度自由な献立を作成できます。園の魅力を引き出すために自園調理に力を入れている保育園もあるほどです。ここからは、自園調理の際に利用できるイベント食の事例について紹介します。自園調理を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
(1)お正月を感じられるおせち給食
おせちに使われる食材や料理には縁起を担いだものがたくさん入っています。たとえば松風焼きの場合、「裏がない」というところから、「正直に生きていこう」という意味が込められています。
松風焼きや紅白なます、七草粥などを取り入れるとお正月を感じられるおせち給食になるでしょう。
(2)節分は恵方巻や鬼モチーフのおやつ
2月には節分があり、保育園でも豆まきをすることも多いでしょう。
そんなイベントを行った日の給食には、恵方巻やイワシのつみれ汁などを加えるとイベント食になります。
パウンドケーキに鬼の顔を描いておやつに提供するのもおすすめです。
(3)春の味覚をふんだんに使う給食も
4月は、ひな祭りに限らず春の味覚をふんだんに使った献立でも、日本の旬の食材を学べます。
たとえば、たけのこや菜の花、新たまねぎなどがあります。ひな祭りにはちらし寿司などでお祝いするのも良いでしょう。
(4)星の形を探せ!七夕給食
7月7日は七夕。彦星と織姫の話を聞いたあとの給食には、七夕給食がおすすめです。ご飯を星型に盛ったり星に見えるオクラを料理に使ったりすることで、七夕を感じやすくなります。
子どもたちにどんな星があるか探してもらうという工夫をすると、食への興味も強くなるかもしれません。
(5)ハロウィンパーティーのあとはハロウィン給食
仮装してハロウィンパーティーを楽しんだあとは、ハロウィン仕様の給食でイベントを盛り上げられます。かぼちゃのグラタンや、さつまいものモンブランをモンスター風にアレンジすることで、子どもたちのワクワク感も高まるでしょう。
テーブルデコレーションを子どもたちに作ってもらうといった工夫もすると、子どもたちのやる気も起きて食への興味もわきやすくなるはずです。
4.自園調理の活用事例
自園調理では、保育園の特色をアピールできます。具体例としては以下の通りです。
- 地産地消にこだわった食材選び
- 自園農園でできた食材の使用
- 食物アレルギーへの対応
- 体調に合わせたメニューの変更 など
地産地消や旬の食材を使うことで、子どもたちが自分たちの住んでいる地域の特産品や旬の食材を知るきっかけになります。自園農園がある場合は、子どもたちと一緒に種や苗を植えることで、食材を育て収穫し、食べるまでの工程も学べるでしょう。
また、自園調理であれば、食物アレルギーや体調に合わせてメニュー変更することも可能です。
5.自園調理にはメリットもあるが問題点も
自園調理にはさまざまなメリットがあります。
その一方、人材確保や設備、人件費などコスト面のデメリットがあるのも事実です。どうしても問題点を解決できない場合は、給食を外部に委託することで、これらの問題の解決が期待できます。名阪食品ではこども園・保育園・幼稚園への給食委託を請け負っており、これまでの実績があります。給食運営についてお困りの場合は、ぜひ導入をご検討ください。

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