ブログ

  1. TOP
  2. ブログ
  3. お役立ち情報
  4. 節電、何ができる?(保育園や高齢者施設)

節電、何ができる?(保育園や高齢者施設)

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
保育園や高齢者施設での節電、何ができる?

2022年6月、政府が全国へ向けて7年ぶりの節電協力を要請しました。対象となる期間は今夏・今冬が想定されており、冬には計画停電が実施される可能性もあると言われています。この記事では、昨今の節電要請の経緯をはじめ、節電のポイントをお伝えしていきます。さらに、保育園・高齢者施設でできる節電や、給食事業の現場で実施されている節電についても紹介します。ぜひチェックしてみてください。

 

 

 

1.昨今の節電の経緯

ここでは、昨今の節電要請の経緯について解説していきます。

 

(1)老朽火力発電所の休廃止


電力供給が不足する原因の一つとして、老朽化した火力発電所の休廃止が挙げられます。最近では電力自由化をはじめ、脱炭素やコスト構造改造などの影響もあり、多くの火力発電所で休廃止が進んでいる状況です。2016年度からの5年間では、毎年約200~400万kWの火力発電が廃止されています。世界規模でのカーボンニュートラルが進んでいる今、火力発電所のあり方が問われはじめ、このような状況がエネルギー供給の不安定へとつながっているのです。


thermal_power_plant_505627515.jpg

 

(2)2022年3月の福島県沖地震の影響

2022年3月に福島県沖で発生した地震により、近隣の福島県の原町火力発電所や仙台火力発電所などが被害を受けたことも、電力供給不足に影響をおよぼしていると考えられています。

現在では、地震で停止していた原町火力発電所1号機、新仙台火力発電所1号機と2号機は、運転再開を果たしています。また、当時点検中であった原町火力発電所2号機も2022年7月に運転を再開しました。しかし、仙台火力発電所4号機については試運転でトラブルが発生し、2022年7月現在、再開の見通しが立っていない状態です。


stop_power_plant_392697317.jpg

 

(3)新型コロナウイルス感染症の影響

新型コロナウイルス感染症の影響によるワークスタイルやライフスタイルの変化も、電力不足の一因と言えるでしょう。具体的な要因としては、テレワークなど働く場所の多様化およびデジタル化の影響で、気候以外での電力需要の高まりが予測困難となった点が挙げられます。

家庭用電力需要は、新型コロナウイルス感染症の流行前に比べ、2020年3月~2021年2月にかけて世帯あたりの需要が約150kWh(約4%)増加。さらに今夏においては、停滞していた経済活動が再開されることで、電力需要の高まりも予想されています。その結果、電力ひっ迫の可能性があるのです。

life-style_on_pandemic_46867669.jpg

 

(4)ウクライナ情勢の影響

電力不足は、ロシアのウクライナ侵攻によるエネルギー供給の世界的な不安定化からも影響を受けています。EU(欧州連合)は、ロシア産石油の輸入禁止などロシアに対する追加制裁など、エネルギーにおける脱ロシア依存を推進しています。このことでEUは現在エネルギー政策の大転換期に差しかかっており、各国の短期的なエネルギー供給の不安定化を招いているのです。

日本は、ロシアへのエネルギー依存度はそこまで高くありませんが、もともと一次エネルギー自給率が低いため、国際的な不安定化の影響を受けやすいとされています。エネルギー調達の困難が顕在化している現状では、今夏~今冬の電力供給の不透明性が高まっています。

 
ukraine-conflict_490158597.jpg

2.節電のポイント 

節電が推進されるなか、注意すべきは熱中症対策です。しかし、節電を意識するあまり、エアコンの使用を控えると、熱中症を引き起こしてしまう可能性もあるでしょう。ここでは、節電を意識しながらもエアコンの消費電力が抑えられる方法を紹介します。

 

(1)設定温度を少し上げる

エアコンの設定温度は、消費電力と密接に関わっています。環境省によると、エアコンの設定温度を1℃上げれば、消費電力を約13%削減できると言われているのです(※)。そのため、エアコンの使用自体を我慢するよりも、エアコンの設定温度を見直してみましょう。消費電力をカットできる可能性があります。


air-conditioner_508878987.jpg

 

(2)フィルターを掃除する

エアコンのフィルターを掃除することも節電につながります。エアコンのフィルターを掃除しないと、フィルターの目にホコリやゴミが詰まって効率良く空気循環ができません。その結果、エアコン本体の性能が弱まり、より多くの消費電力がかかってしまうのです。エアコンを毎日使っている場合には、2週間に1回を目安にフィルター掃除を行いましょう。


cleaning_filter_85044097.jpg

 

(3)室外機のまわりにものを置かない

室外機の周辺は片付け、なるべくものを置かないようにしましょう。まわりに鉢植えなどが置かれていると、空気の流れを邪魔して動作効率が低下します。これにより、余計な消費電力がかかってしまうのです。室外機の半径20cmの範囲に置いてあるものを片付けるだけで、節電につなげられます。室外機のまわりを今一度確認してみてください。


outdoor-unit_355679356.jpg
 

3.保育園でできること 

保育園の運営にはコストも重視する必要がありますが、真夏で暑いのにエアコンを使わないといった節電方法では、子どもたちの健康状態を損ねるリスクがあります。保育園での節電は、使わない・経費を減らす節電よりも、ムダを省く節電を意識すると良いでしょう。ここでは、保育園でもできる節電方法を紹介していきます。

 

(1)機器の電源を切る

エアコンや空気清浄機、パソコンなどの機器を長時間使用しない場合には、電源を切るようにしましょう。支障がないようであれば、コンセントからプラグを抜くことで、待機電力も抑えられます。機器によっては節電・待機モードがあるので、使用しない時間がそこまで長くない場合にはそちらを活用するのもおすすめです。


power-off_184801141.jpg

 

(2)使用していない部屋の電源を切る

職員室など昼間に職員がいない場所は、消灯する心がけも大切です。お迎えの時間を過ぎ滞在する子どもが少なくなってきたら一つの教室に子どもを集めたり、職員が作業する場所を一つの部屋に定めたりすることも、エアコン・照明の節電につながります。

また、トイレを使用する際に「最後にトイレを出る子どもが電気を消す」といった取り決めを行うことで、子どもたちにも節電を意識させている園もあるようです。


light-off_512972993.jpg

 

4.高齢者施設でできること 

高齢者のいる環境では、施設を利用する方の健康への配慮が必要なシーンもあります。そのため、節電の実施が難しいと感じている運営者様も少なくないでしょう。しかし、高齢者施設でも工夫次第で節電できるポイントがあります。ここでは、高齢者施設でできる節電を確認していきましょう。

 

(1)従業員の意識改革

従業員に向けて、省エネの知識・設備の知識をわかりやすく伝えましょう。電気や設備に関する知識を得ることで、従業員の節電に対する意識向上が図れます。教育の際には、省エネ施策をリスト化するだけではなく、高い効果が期待できる省エネ施策がわかるようにしておくと、より実践に移しやすいです。家庭でも使える知識でもあるので、全従業員に周知し、取り組みを呼びかけましょう。

また、具体的な目標数値も提示することで、従業員の節電に対するモチベーションを高められる可能性もあります。「電力使用量の把握」「目標設定」「改善活動実施後の効果検証」「新たな目標設定と改善活動」を繰り返し行いましょう。全従業員で試行錯誤を続けていくうちに、省エネ効果が高まっていきます。


electricity-rate_raise_515135643.jpg

 

(2)高齢者とのコミュニケーションを

高齢者施設における節電は、従業員だけでなく施設利用者様とそのご家族からの理解・協力を得ることが大切です。室内でも熱中症にかかるケースもあるため、施設利用者とコミュニケーションを取りながら室温管理や水分補給など十分に気を配ってください。施設利用者様のなかには、自分で空調や照明を調節することが困難な方もいます。コミュニケーションの取りやすい環境づくりを行い、節電と両立させていきましょう。


safety_confirmation_131557660_.jpg

 

5.給食事業の現場でしていること 

給食事業の現場においても、節電のためにできることはたくさんあります。空調設備には、設定温度の適正化や送風機へのインバータ導入が有効でしょう。照明に関しても、蛍光灯の間引きやLEDなどの高効率照明器具への更新などが消費電力削減につながります。このほかに、ボイラの燃焼空気比改善や、最大需要電力や電力使用量を管理するデマンド監視制御装置の導入を行っている現場もあるようです。


LED_485009801.jpg

 

6.環境の見直しで無理なく節電を 

節電のためとはいえ、「エアコンを使わない」など極端な対策をとると、熱中症を招く恐れもあり大変危険です。電力を「使わない」のではなく、「ムダを省く」ことを心がけましょう。エアコンの設定温度を適切なものにする、なるべく一つの部屋で作業をするなど、継続的に行える無理のない節電が望ましいです。給食事業においても、現場でさまざまな節電の取り組みが行われています。給食の外部委託を検討中の方は、現場の節電にもぜひ注目してみてください。


save_electricity_513702198.jpg

無料資料ダウンロード​


無料資料ダウンロード​



【出典】

※環境省「2017年度の家庭エネルギー消費を知る」

https://www.env.go.jp/earth/ondanka/kateico2tokei/2017/result3/detail6/index.html

Contact

お問い合わせ

給食委託に関する
お問い合わせ・ご相談はこちら
お問い合わせ・ご相談はこちら
給食委託に関する資料の
ダウンロードはこちら
資料ダウンロード
給食委託に関する
お見積り依頼はこちら
お見積り依頼こちら
その他の会社に関する
お問い合わせはこちら
その他のお問い合わせ

お電話での
お問い合わせはこちら

平日 9:00~17:00

  • 京都府・奈良県・和歌山県のお客様
    奈良事業部:0744-43-8103
  • 大阪府・兵庫県のお客様
    大阪事業部:06-6942-5091
  • 三重県のお客様
    三重事業部:0595-24-1922
  • 滋賀県・愛知県・岐阜県・静岡県のお客様
    名古屋オフィス:052-856-5691
  • 関東圏のお客様
    関東事業部:048-650-6682
  • これら以外のお客様
    本社(大阪府):06-6948-5245
    奈良本社::0744-43-9090