【障がい者支援施設 しらさぎ園】ご利用者様の要望に対して誠実に取り組んでいただけるかというところを重要視しておりました。

ご利用者様には毎日給食を食べて過ごしていただくことになるので、楽しく、喜んで、健康的な食事を食べていただきたいと考えておりました。委託する給食事業者にもこの想いを共有していただき、ご利用者様の要望に対して誠実に取り組んでいただきたいという思いがあり、名阪食品様の柔軟な対応・提案であれば実現できると判断し、委託を決めました。
1.お客様情報
社会福祉法人三鈴会 https://misuzukai.or.jp/shirasagi/
障害者支援施設しらさぎ園
理事長 山野 文照 様
建物や事業の拡大に努めつつも、開園当初の理念を忘れることなく、今日まで障害者支援に携わってまいりました。
しらさぎ園の特徴は何といってもその雰囲気の良さ。
施設というとどうしても堅苦しいイメージになってしまいますが、スタッフもご利用者様も明るく自然体、そして何事にも全力で取り組める施設です。現在では入所支援や生活介護などを合わせ、約60名の方々にご利用いただいております。
ご利用者様、ご家族様の様々な想いや気持ちを尊重し、要望にできるかぎり応えることができるよう「記念パーティー」「スポーツ大会」「お祭り」「バーベキュー会」や、ご家族様も一緒に楽しむことができる「忘年会」等の様々な活動やイベントなどを企画しています。
しらさぎ園は目指す姿として、
・健康で快適に過ごしたい
・持っている力を精一杯使いたい
・「したい」や「いや」をはっきり言いたい
・仲間のひとりとして生きたい
以上の4つを掲げております。
健康で快適に過ごすために「食」というのは欠かせないものです。名阪食品様には令和3年3月から現地調理にて給食提供をして頂いています。
2.導入前の課題(悩みや要望)
- ご利用者様にとって食事は施設での給食が全てであり、私たちの「楽しく、喜んで、健康的な食事を食べていただきたい」という考えを共有して頂きたいと考えていました。
ご利用者様は日常生活において様々な想いや要望、こだわりを持っています。それは食事においても同じです。例えば、献立が丼メニューの場合、主食と具材を別盛にしないと食べられない方がいたり、コロッケのソースやサラダのドレッシングのようにソースがかかっていると食べられない方がいたりと個々人によって提供方法は様々です。その一つ一つをしっかりと理解してもらい、対応してもらえるのか不安でした。
特に入所支援のご利用者様におかれましては、外出の機会がない限り、施設での給食が全てです。毎日食べて過ごしていただくことになるので、楽しく、喜んで、健康的な食事を食べていただきたいと考えておりました。
委託する給食事業者にもこの想いを共有していただき、ご利用者様の要望に対して誠実に取り組んでいただけるかというところを重要視しておりました。
3.導入の決め手
一番の決め手はご利用者様目線でのサービス提供になります。
過去には別の委託会社に給食提供を依頼していましたが、ご利用者様の要望が反映されることはほとんどありませんでした。
名阪食品様では「ご利用者様にパンが好きな人が多い」と伝えると「パン食の回数を増やしましょう」と提案していただきました。単に要望を聞き入れるだけではなく、一歩先の提案をしていただけます。
特に感銘を受けたのが毎月のお誕生日会です。ご利用者様からリクエストを集めて、それを献立に反映してもらえると聞き、真っ先にご利用者様の喜ぶ顔が目に浮かびました。この会社ならしらさぎ園に合わせた柔軟な対応・提案をしていただけると思い、名阪食品様に決めました。
4.導入の効果
- ご利用者様の要望・疑問を解決するまでのスピードが速くなりました。
過去に給食提供を依頼していた別の委託会社では給食会議が1年に4回しか行われておりませんでした。
しかし、名阪食品様では給食会議を毎月開催するだけでなく、担当の方が定期的に衛生状況、業務状況などの確認に訪問していただけるので、要望や疑問について即座に話し合うことができ、解決するまでのスピードが圧倒的に速くなりました。個々人の対応についても迅速に対応していただけるので、より一層ご利用者様の満足につながっていると感じています。
ご利用者様や職員から良く聞くのは、「味がおいしくなった」という声です。実際に以前に比べてご利用者様の残食が減ったのではないかと感じています。ご利用者様が好きな献立、食べたい献立も増えて「○日、○○や!」と献立表を見て、楽しみにされている姿を見ることが増えました。また、今まで給食を食べていなかった職員が利用するようになり、味の改善についても大きな効果があったと感じています。
5.導入から現在までの感想
調理をされている方から、個々人の提供方法について「この献立はこの加工で提供したほうが良いのではないでしょうか」「こういう味付けのほうが喜ばれるのではないでしょうか」といったご利用者様を想った提案をしていただくことが増えて、ただ食事を作って提供すれば良いという考え方ではなく、食べる人に温かく、おいしく食べてもらいたいといった気持ちが伝わってきました。
しらさぎ園ではご利用者のご家族様から果物等の生鮮食材をいただくことがあり、これまでもおやつの時間に合わせて下処理をお願いしておりました。ただ、名阪食品様のほうが大変快く引き受けて下さり、洗浄作業が増えるにもかかわらず、ご利用者様が食べやすいように食器やスプーンなどの準備もしてくださいます。本当にご利用者様のことを第一に考えて下さっていると感じています。
6.これから
これまで創立記念パーティーやバーベキュー会などの様々な行事の際には特別献立の提供や食材の手配など、様々な要望にご対応いただきました。また、毎日の食事を楽しみにされているご利用者様の姿、実際に喜んで食べられている姿を見ると大変嬉しい気持ちになります。これからもご利用者様の希望に沿いながらも栄養バランスの取れた食事を提供していきたいと考えております。
ご利用者様の平均年齢も上がっていくなかで、今までとおいしさを変えずに、食べる楽しみも失わず、どのようにすればより食べやすくなるのかといったことを一緒に考えながらご利用者様に合った食事を提供していきたいと思います。