【大阪府堺市・特別養護老人ホーム パルハウスくさべ】大切にしていた食へのこだわりや味付け、料理の質において満足いく業者を探していました。

ご利用者様に美味しいものを提供したいという想いや、食へのこだわり、手作りに対する姿勢を話したところ、一番しっかりと受け止めていただいて理解を示していただけました。ご利用者様に少しでも美味しいものを召し上がっていただきたいという気持ちに同意していただけたので、名阪食品様にお願いしようと決めました。
1.お客様情報

社会福祉法人和風会
特別養護老人ホーム パルハウスくさべ
理事長 池尾昌子様
法人沿革
平成 8年 4月 社会福祉法人日下会にてパルハウスくさべ 開設
平成15年 4月 グループホーム紫苑 開設
平成21年 8月 社会福祉法人和風会 設立
日下会の高齢者福祉事業を和風会に移籍
小規模多機能ハウス アスター 開設
平成25年11月 ライフサポートレジデンス アスタースクエア 開設
社会福祉法人和風会では、パルハウスくさべ、グループホーム紫苑、小規模多機能ハウス アスター、ライフサポートレジデンス アスタースクエアを運営しています。
パルハウスくさべでは、特別養護老人ホーム、ショートステイ、デイサービスセンター、ホームヘルパー派遣・居宅介護支援事業所などのサービスを展開しています。入所定員は特養50名、ショートステイ10名、デイサービス20名となっており、現在100名前後のご利用者様がいらっしゃいます。
パルハウスくさべは、日常生活においてご自身では生活が困難な方に入っていただく施設です。『愛ある施設・心ある介護』を施設理念に、人生の先輩である皆様に専門スタッフによる生活支援を提供し、その方らしい穏やかな生活を送っていただきたいという想いがあります。また、その施設理念を実現するために、5つの介護指針と6つの行動指針を定めています。
介護指針
1.「和風会」は、ご利用の皆さまがより豊かな生活をおくれるよう支援させていただきます。
2.「和風会」は、ご利用の皆さまが生きがいをもって生活できるよう支援させていただきます。
3.「和風会」は、ご利用の皆さまにおだやかな生活と、
その方に合った質の高い介護サービスを提供させていただきます。
4.「和風会」は、ご利用の皆さまの人権とお気持ちを尊重しながら実りある老後を楽しんでいただきます。
5.「和風会」は、ご利用の皆さまと共に地域社会の発展に貢献することを誓います。
行動指針
1.私たちは、「和風会」にご縁のあるすべての人々に対し、心をもって笑顔で接します。
2.私たちは、ご利用の皆さまとそのご家族に満足していただける快適な生活の場を提供します。
3.私たちは、ご利用の皆さまが安心して暮らせるよう最高の誠意と技術を持った介護サービスを提供します。
4.私たちは、ご利用の皆さまに対し、人生の先輩としての尊敬の念をもって接します。
5.私たちは、ご利用の皆さまの人権と人間性を尊重した介護に全員が一丸となって取り組みます。
6.私たちは、高齢者介護のプロフェッショナルとして、
ご利用の皆さまが必要とされる十分な介護サービスを提供するために常に自己の向上に努めます。
2.導入前の課題(悩みや要望)
- 施設の開設以来、私たちの食へのこだわりや味付け、料理の質の実現を大切に考えてきました。
ご利用者様が日々のお食事を美味しく食べることも生きがいの一つと捉え、食事には特にこだわっています。最初は自前で調理していましたが、自前での調理はなかなか難しい側面もあり、別の委託業者に依頼することにしました。
その中で私達の方針と委託業者の方針にどうしても相違がでてきてしまい、こちらの要望がなかなか伝わらないこともありました。そのため、施設の開設以来大切にしていた食へのこだわりや味付け、料理の質について改めて検討する必要がありました。
3.導入の決め手
やはり一番大きかったのは、私たちの食に対する考え方をしっかりと聞いて同意していただけたことが導入を決める上で最も大きな要素でした。
ご利用者様にできるだけ美味しいものを提供したいという想いや、食へのこだわり、手作りに対する姿勢を話したところ、一番しっかりと受け止めてご理解いただけました。
また、栄養バランスを考えて工夫された献立でも、ご利用者様に食べて頂けなければ意味がありません。自前で調理していた頃から、「残食を少なくすること」を一番の目標に掲げ取り組んできましたので、その想いもお話ししました。そういった中で、ご利用者様に少しでも美味しいものを召し上がっていただきたいという気持ちに同意していただけたので、名阪食品様にお願いしようと決めました。
4.導入の効果
- ご利用者様がこれまで召し上がらなかった食材を召し上がるようになりました。
毎月1日に赤飯をお出ししていることも大変喜ばれています。
ご利用者様や職員から一番言われたのは、味が美味しくなったということです。添えの野菜まで味がしっかりついていたり、味がしっかり染みていて食べやすかったという声もありました。介護職員からは、ご利用者様が今まで残されていた食材も残さず食べられるようになったという意見をよく聞きます。残食も少なくなりました。前述の通り、かねてより「残食を少なくすること」を目標としていましたので、これは大きな効果だと感じています。
献立内容の変化で言えば、毎月1日に赤飯を提供することを名阪食品様から提案してもらい、実施しています。これがたいへんご利用者様に喜ばれており、赤飯というだけで豪華になりますし、今日は何かおめでたいことがあるのかと聞かれることも多くあります。また、昼食にデザートが付いていることで、皆様の喜びが大きくなりました。以前はゼリーの味が変わるだけということが多々ありました。名阪食品様に変わってからは手作りのデザートの種類が増え、ババロア・杏仁豆腐・あんみつ等色々なメニューを提供していただいています。ご利用者様からも美味しかったというお声をよくいただきます。
5.導入から現在までの感想
私が一番印象に残っているのは、届いた食材を見て、こういう風に変化を付けた方が美味しく召し上がっていただけるんじゃないかという提案が責任者の方からありました。もともと予定していた献立内容をただ提供するだけではなく、食材をみて変化を付けた方がいいのではないか、美味しく食べられるのではないかという意見をいただいたのはとても嬉しかったです。
私達の施設では給食会議を、「食のおもてなし会議」と題し、毎月実施しています。
そこでは、ご利用者様からの率直な意見や感想をそのまま名阪食品様にお伝えしているので、日々の食事の味付けの濃い薄いや食材の固さ、献立内容等の細かい内容はそこでたくさん意見を言わせていただいています。それも全部受け止めていただき、工夫しながらひとつずつ改善していただいています。もちろん、提供内容やサービス内容は金額に比例していくものだと理解していますので、要望ばかり一方的に押し付けるわけにはいきませんが、一緒により良いお食事を提供していけたらと思っています。
作り手の方々の雰囲気は少なからず味にも影響しますので、調理場の方々も柔らかい空気で作っていただければ調和のとれたお食事になるのではないかと考えています。
6.これから
高齢者の食事となると、どうしても塩分が控えめになったり柔らかめの食感になったりする部分はあると思います。それでも、できるだけ加工していない、手作り感があるお食事が喜ばれます。やはり少し固さがあっても、柔らかく加工しているものよりも手作りの方が人気があります。そこをどう上手く工夫していただけるか、決して簡単なことではないと思いますが一緒に模索していければと思います。
また、先月初めて昼食で選択メニューを実施しました。やはりご利用者様にとっては、何を食べようか考えたり、好きな献立を選べるという点では良いと思います。今回試験的に行いましたが、これは次月以降もぜひ継続していただきたいと思います。行事食も盛り付けなどを工夫し、より美味しく見えるように提供していただいていますので、今後も期待しています。